延べ面積72㎡の狭小住宅である。利便性の良い都市ではなく郊外でも、開発許可制度の規制を免れたいために公共施設の水準が低く、行き止まり道路があちこちにできるなどの問題を狭小による収益の常識的な買い方は、まれな存在に建築家をさせ、それもメーカーより高いとくる。伊藤さんの夫婦プラス子供一人の与件が本設計には求められた。郊外として住みやすく市内中心部との中間地域で労働するには安価な住宅となろう。駐車スペースは回転半径6mを確保するため一階駐車スペースの角の柱は取り除いている。2LDKの住居プランはそれが必ずしも人数対応となる必要はない。3階にみられる廊下も回転階段にソファを設けるなどして廊下といえども部屋化させる。道路側斜線制限より全体の高さを3階建てながらも抑え、デッキ手すりは高い開放性を有する。容積率は第一種住居地域の厳しい16/10と敷地面積の4メーター道路適応のためぎりぎりとなっている。駐車スペースは取り方が難しく3.5m道路において出入りしやすいように工夫しその位置はほぼ敷地の真ん中にある。敷地南側に採光のスペースをと、縁側を設けた。
(制作2021年)
美修_lan(ミシュラン)建築アトリエ
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