広島市内北部の郊外に計画された住宅である。敷地は荒川地区の安佐市民病院の建設により、将来的には近隣商業地区にでもなりそうな好立地である。
市民的な安定を拒絶した荒廃した敷地に対し歴史的な出来事としての安佐市民病院の建設にみる曲面を伴った豊かな造形性は今年5月から開業予定である。都市はツリーではない。と、クラスター状の病棟(?)になってるみたいで。他の病院に見る、動線が、回遊式になっているのは効率的であるが、この施設環境負荷が優秀なんだろなと。クラスターなので中央コアから全ていききすることで、何でしょね患者さんの人数整理がしやすいか、中央が公共スペースになりやすいか、冬だと、換気での冷気が、直行した病棟にはもれない。コンクリート打ち放しの美学にとどまっているものではない。
これよりこの住宅で試みたのは地域の過去から未来へ記憶をつなごうと流動的な形態にしたかった。鋭角の屋根や、台形の屋根と、見る角度によって異なる形態を示す。記号ではなくどこも見せ場だと思えない建築を目指した。畳の間を含んだLDKと個室が3つ。激しく変貌する外の世界に対して秩序をもって対応する必要性があり、玄関とリビングの吹き抜けは、玄関のそれは見つめるだけの、リビングのそれは円形階段を介して体験できるものとし、天井高の異なる居室など、建物の高低等、スケール感を大切にした。
天才、神聖な現象的世界ではなく、陶酔的な創造行為
(制作2022 延床面積90㎡)
美修_lan(ミシュラン)建築アトリエ
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