E上西スタイル


ある住宅地の一角に建つこの住宅の計画に関しては、リビングダイニングキッチンを中心にした、ここを通らなければすべての居室に行くことのできない「居間中心型」とし、二階に夫婦寝室と子供室を設けている。この住宅は成熟した大人の集まりの住む住宅ではなく、夫婦が子供を産み育てる家である。二階の予備室と子供室は、成長し一人で動くことのできる子供の前に、ほふく前進の赤ちゃんを予備室で育児しやすいように夫婦寝室と予備室の間に扉を設けており、子供室では小さな子供であれば二人で使用可能で、中学生等、個室がそれぞれ必要ならば予備室と子供室で二部屋用意されているものである。リビングダイニングキッチンは、南からの光を室内に取り込み吹抜け/子供室から見下ろす配置等明るい空間構成の一方で、その天井の高さゆえの冷暖房の調整について、床暖房で解決を図った。一階には和室があるが、和室から庭に出やすく移動の容易さを考慮して、リビングと和室の床高を同じとした。二階廊下部分には、畳の間があることで、読書や寝そべり等、居間ではないがだんらんの場を設けたことで廊下という機能もあいまいになり、この住宅ではすべての場所が居室化する。プランの構成についてほぼすべての検討がなされた

(延床面積113㎡ 制作2021年) 

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美修_lan(ミシュラン)建築アトリエ

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